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カップの抵抗の交換

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10/7 カップの交換 3酸素同位体組成(D17O値)の分析にはO2の質量32, 33, 34の3つを高精度に測定する必要があります。 先日のIRMS納品時に質量33の測定のためにCup2 に抵抗を追加したのですが、サーモのオフィシャルマニュアルでは1T(テラ)のものでした。 そうすると結果が・・・ というようにm/z: 33のピークが他の質量よりだら〜っと数秒遅くでてくる。しかもテーリングはだらーって、、、汗。。。 精度には問題ないのですが、不必要にピークも大きいので、、、交換することに。 そこで、新しく届いた抵抗 (300G)に変更しました。 まずはCupが入ったボックスをあけ(ボックスあけるだけ)。 安全のため、ケーブルを抜き、Cup2のボード(真ん中)を取り出す。 この抵抗を取り替えます。 抜いて、、、交換、、、 (※1 抵抗を手で抵抗ふれないように!) (※2 抵抗は2つでセットなので、交換するときはご一緒に) そしてボードをもとの場所に戻す。 次にConfiguratorのCup settingにいき、 抵抗を変更。 再度 On-offテストをGOすると、 無事に32, 33, 34が同程度の大きさに。精度も良さげ(ちょっとd17Oの精度悪いけど1sigmaで0.1‰は切れそう・・)。 最後にOn-offテスト 32, 33, 34のバランスが良い感じ。 いよいよ測定にいけそうですー。

基盤修理とエミッションON

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10/1 基盤の修理 8月に納品のIRMS、実は某企業廃棄品だったのですが、その時点で「イオン源基盤が壊れて測れない」という問題がありました・・・汗。 まぁ、〇〇○万円で基盤を交換すれば直るだろう、、、というのがそもそもの目論見でして、、、 本日がその修理の日でした。 本日の作業:基盤の交換とバックグラウンド+Reference ガスのチェック サーモ担当者:予定していたSさんはお子様がお熱、、ということでピンチヒッターOさん(レジェンド) 基盤右下が壊れてたイオン源基盤、このままだと加速電圧がかからない。 こちらが交換する基盤(エクスチェンジ品)。見た目はまったくいっしょ(当たり前か)。 10時からスタートしたけど、交換 (ケーブルぬいて、付け替える)は一瞬でした。けど、ケーブルのつけ間違いは大惨事らしく、その確認も含め慎重さが必要な作業、とのこと。 エミッションON。 ついたっ!(一番したのEmmisionがちゃんと緑色に!) ちゃんと加速電圧もついて、シグナルを確認。 このあと、 - CO2, N2, O2のReferenceガスを繰り返し精度0.06‰以内で測定。 - CONFLO IIにキャピラリーGCからの試料導入できるように改造 - Oさんの修理・確認作業の裏で、僕は自動前処理装置を接続する準備 などなど、あれこれあったのですが、そちらはまた次回に。 とにかく・・装置が正常に使えるようになりましたーーー!!! いよいよ本格的な実験ができるので、このブログでも具体的な自動化へのTips公開ができるかと思います。 10/4に「装置自動化をあれこれ議論するワークショップ」をする予定、盛り上がるといいなぁ。全国にそれなりの数ありそうな遊休状態のIRMSを、このIRMSのように復活させて使えるようにできないかなぁ、、、

Referenceガスの配管と設定

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9/6 午後 宮崎のアイスコア掘削練習会から帰ってきて、ちょっと作業。 Conflo IIIにO2とN2の高純度ガスを接続。1/16インチの配管をくるくる・・。 (※ 初期テストはCO2で演る予定だけど、そのあとはN2/O2専用機にしたい腹づもり) O2のコンフィグレーションの作り方。 AquisitionかInstrumental controlでEditorの横をクリックし”Gas Configuration Editor”をクリック。 Nameを記入(例:O2)し、TemplateはCO2を選択 → OK → Yes をクリック Massを32, 33, 34と手動で設定。Ratio GroupもCO2ではなく、O2に設定。 これでO2が使えるように。 ちなみに、プーさんのシールを貼りました。お守りのつもり。 けど、Pさんに『Poohって英語で子供が使う"う○ち"だよ』と言われてショック。 やっぱり、ミレニアム・ファルコン、とか、BB8、とか、そっち系の名前の方がカッコいいかなぁ。”デルタプラスアドバンテージ”って名前長いしね。 まぁ、のちのち・・。

新規Configurationの作成

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8月30日 午後 真空度がぐんぐん上がってきていて一安心(さっそく-7乗まで)。 はやく-8乗までいくといいなぁ。 今日の午後は”前処理装置の追加”。 まず、IsodatをいったんShut downしてConfiguratorをOpen。 Advance mode (※ エンジニア以外は触っちゃ駄目よモード (自己責任で!))、 新規に”bugs_v1”を追加し、その中に"Conflo II interface"と”Gasbench”を追加。ちなみにGasbenchは持ってません(これはダミープラグ)。 無事にIsodat 上に追加した前処理装置が登場。保有しているConflo IIIは動作確認完了。 ダミープラグで、”他の装置(すでに自作した装置)”を動かす戦略。 次にIRMS背面に、plug & measure コネクタを設置。そこから秋○原で作ってもらった10-pinケーブルを装着。 この10-pinケーブルは、赤+白9の10本の電線が中に入っていて、このうち赤がベース、信号は赤を1として4, 5, 6, 7がそれぞれ24V出るように作られている(経験上、だったけどちゃんと差電圧測ってもそうだった)。 1本の10-pinケーブルで4つの信号をON/OFFできるから、1本で4つの動作が可能ということ。 ブレッドボードでケーブル情報を整理。電気信号をソレノイドバルブ(これが信号=>動作を担当)とつなぐ。シグナルをON/OFFして、該当ソレノイドバルブ上の赤ランプが点灯/消灯。このとき、信号とソレノイドバルブの対応をメモ。 とりあえず1つを空気駆動のvalco 4-portバルブにつないでみて動作チェック。ちゃんとバルブが回って一安心。 これで、自作した前処理装置をこのIRMSから自動制御する土台が完成。 続きはまた来週以降に。

Delta Plus Advの納品 (これからよろしく!)

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8月29日 納品 13時、前日のクレーン搬出 (雨の中ご苦労さまでした!)からいよいよ搬入。 しっかり雨除けのカバーされています。プロのお仕事に感謝。 配置。本体は古い(15年選手?)だけど、定期メンテとソフトウェア更新などをしていてくれたおかげで、本体の状態もよいし、WindowsもIsodatも新しいので安心。とりあえずトランスで昇圧して配線して、接続(Host connectionが緑色になるか)を確認。 8月30日 午前中 Sさんから『ちゃんと昇圧してるかチェックを!』とのことでチェック。 無事に230V(+5, -10Vの範囲ならよい)でています。安心。 (※訂正 230 V (+5%, -10%)とのことでした。) 今日は真空引きできるかチェックしてみると・・・ 無事にターボはついた。 真空もちゃんと下がりつつある。 とりあえず、動くそうなので、前処理装置がうごくかチェック。 PCからポチッとONすると、ちゃんとソレノイドバルブがのランプ点灯。うごきそう。